2021年春

第2回 子海老書庵オンライン展覧会

Online exhibition 2021 Spring

 

 

 

 

『暢神』

桃水

 

 

 

 

相変わらずのコロナでうんざりしてしまうこのご時世。

 

第2回となるオンライン展覧会のテーマは二つ、『春』と『子供の頃に好きだったもの』。

少しでもワクワクした気持ちで書いてもらいたいという想いで、夢中になったあの頃を思い出していただこうと、幼少期に焦点をあてました。

 

普段はお手本を横に置き、お手本通りを目指してお稽古をしていますが、今回はお手本なしです。

自分なりに表現するのは決して簡単ではありませんが、創造力を膨らませて個性を発揮していただきました。

 

 

 

冒頭の書『暢神』

ご飯が喉を通らないときでも、春を感じた一瞬の間は心がやわらぐ。

そんな心境を表現しました。

 

暢神(ちょうしん)=精神をのびのびとさせる。心をやわらげる。

 

 

 

 

 

 

  

テーマ

  

①「春」

 皆さん各々の春のイメージを「春」という字で自由に表現していただきました。

 

②「子供の頃に好きだったもの」

 

①、②ともに原則お手本はありません。

制作意図やエピソードなど、出展された方のコメントを掲載しています。

変体仮名の読みは、説明文末尾の括弧内に記しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

① 春

 

 

咲智子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美里

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亜矢香

 

春らしさを可愛く表現しようと桜の花びらを文字に入れてみました。

このコロナの大変な状況ですが、皆さんにとっても新しく希望の持てる春がやってきますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玲子

 

冬の間にじっくり春を迎える準備をしてきた木々が、春になり輪郭を増し、芽吹き蕾がほころび始める・・

そんな季節をイメージしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真弓子

 

春一番、揺れる枝、舞い散る花びら、お花見

 

 

 

 

 

 

 

 

 

満春

 

少し残る寒さと優しい陽射しを表現したいと思いながら書いたのですがどうでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麗奈

 

春一番や桜吹雪の竜巻をイメージして仕上げました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明美

 

タンポポのわたぼうしが弾け飛ぶ春を表現してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

典子

 

春といえば花粉症。

暖かな空気の中にも、花粉が舞い、ピリピリ&ムズムズした感じの春を書きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美里

 

 

 

 

 

 

 

 

 

満春

 

篆書体の春を桜の木に見立てて水墨画風に。そこに顔彩で桜の花をのせてみました。

色々と試行錯誤はありましたが楽しく書く(描く)事が出来ました。

密になって桜を楽しめる日が早く来るといいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暖かくなってきたので出かけたい!と思ってもなかなか遠出ができないこのご時世。

春という季節をめいいっぱい楽しんでいるように見えたのでこの字を選びました!

(臨王均春)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

芙紀

 

篆書の「春」は、お日様を受けて地面から芽が出る、そのような姿を捉えた形だそうです。

新しい文字を開発してみようなどと、無謀な事を考えていた時期もありましたが(笑)

回り道を経て、篆書に落ち着きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広幸

 

桜色の季節に春色の笑顔を届けたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

澄夫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美里

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

るみ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秀哉

 

春は寿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

② 子供のころ好きだったもの

 

 

『ありの可んさつ』

桃水

 

3年ほど住んだ松本の家には小さなお庭があって、芝生の合間に砂がこんもりと盛り上がった大きな蟻の巣がありました。

甘いものを好むという蟻に飴をあげてみたらどうかと、巣穴の横に飴を置いて徐々に群がっていく蟻たちをじっと観察することが好きでした。

今回は仮名調で、ノスタルジックに仕上げました。

(ありのかんさつ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『シャボン玉』

るみ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Sailor Moon』

亜矢香

 

小さい頃大好きで、よく幼稚園でセーラームーンごっこをしていました。

幼い頃の良き思い出です。世代が分かりますね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『蝶のように美しく蝶のように軽々と 麗香のことば』

明美

 

マンガ「エースをねらえ!」に登場するお蝶夫人こと、竜崎麗香の言葉。

エースをねらえ!にハマり、テニス部に入り、テニス部の2つ上の先輩(もちろん女子)を

キャーキャーと追いかけていた、懐かしい思い出です。笑

既にこの作品を知らない人も多そうですが・・(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『看玻璃球』

一穂

 

子供の頃、部屋でビー玉を覗くのが大好きでした。

まるで海の底から水面を見上げているような気がしていました。

「ビー玉を覗く」と書いてはみたものの・・。なんだか収まりが悪かったので、中国語で書いてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『シガーフライ』

 

岡山限定の食べ出したら止まらないタイプのビスケットです。

おじいちゃんが好きだったお菓子で、学校から早く帰るとよく一緒に食べていたのを思い出したので書いてみました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『心のきしべに咲いた赤いスイートピー 聖子う多』

咲智子

 

昔、歌謡曲が大好きでした。よく、口ずさんでいた歌です。

(こころのきしべにさいたあかいスイートピー せいこうた)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ケロニア ゴトウ隊員』

芙紀

 

子どもの頃に好きだったもの・・と聞いて、真っ先に思い浮かんだのが、ウルトラマンに登場する怪獣の1人(?)、吸血植物「ケロニア」です。ケロニアに半分化けた状態の「ゴトウ隊員」も添えてみました。

 

のちにケロニアと化するゴトウ隊員が持ち歩いているアタッシュケースを開けると、そこにはケロニアの赤ちゃんらしき物体が・・!

というシーンに影響を受け、身近にあるものでケロニアもどきを作って遊んでいた、そんな幼少時代でした・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『放課後の校庭』

飛鳥

 

初めて自由に文字を書くということに挑戦したのですが、慣れないせいか苦戦しました・・。

小学生の頃、授業が終わった後に猛ダッシュで校庭に行き、全力で遊んでいた頃を思い出しながら書きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ぬいぐるみ』

麗奈

 

大好きだった丸いフォルムのぬいぐるみを表現しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『きみもおいでよひとりではさびしすぎる ポーの一族より』

直子

 

今だに薄れることのないファンタジーワールドに、ずっとトキメキっぱなしです♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『志むらぁ うしろぉ』

秀哉

 

土曜8時は全員集合!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『月光仮面』

澄夫

 

小学校低学年の頃にテレビの前で釘付けになって夢中で見た少年テレビ映画「月光仮面」。

オートバイに乗って颯爽と現れ悪者たちをやっつける正義の味方「月光仮面」は当時、私の憧れのスーパーヒーローでした。

月光の文字は月と光線をイメージして書いてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『超合金』

満春

 

子供の頃に流行ったロボットのオモチャです。

力強くカッコ良く、そんなイメージで書いてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アスレチック』

真弓子

 

いわゆるおてんばってやつで、外遊び多めの子どもでした。

中でも、ちょっと遠出した公園の、東京タワー型の赤いロープのアスレチックが大好きでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『花やしき』

聡友子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うら紙に楽がき』

典子

 

相撲を見る祖父の横で、短歌を作る祖母の傍らで、何か書いているのが好きでした。

ちびまる子ちゃんの世界のような居間で、祖父母の空気を感じながら字や絵を書いて過ごしてた時間が、なんとも心地よかったことを思い出します。

本来「落書き」と書くところですが、”楽”がぴったりとくる気がしたので「楽書き」としました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『盆踊り』

広幸

 

古き良き昭和と多様性の令和との融合

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『海で食べるかき氷』

千幸

 

南の島で生まれ育った私。

朝起きて眠たい目を擦りながらパジャマのまま海へ。

泳いだ後は海の家をやっていた祖父母に見つからないようこっそりかき氷を作って食べる。

そしてしっかり見つかり怒られる。

そんな日々を過ごしていました。

楽しかったなぁ〜。笑

 

そんな愛おしい記憶を思い出しながら書きました^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Basketball 二重とび ドッジボール どろけい Handbaseball』

玲子

 

小学生の私はおてんばを絵に描いたような女の子で、学校の昼休みも一番早く給食を食べて、ドッジボールのコート取りのためにグラウンドへダッシュしてたことを今でも思い出します。

その頃の遊びの数々をわんぱくなイメージで書にしてみました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『みちばたのサルビア』

るみ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後までご鑑賞くださいまして誠にありがとうございました。

ご出展された皆さま、本当にお疲れさまでした。